高岳寺(こうがくじ)

戦国時代に建立され、 豊臣秀吉とも縁ある寺院で 200回忌を迎える 檀家を抱えるほど由緒深い

「顕照山高岳寺」は、阿弥陀如来を本尊とする浄土宗のお寺で、安土桃山時代の天正年間(1573)の建立。 豊臣秀吉が朝鮮に出兵した「文禄・慶長の役」の帰り、鎧刀を置いて埋め、剃髪したとの碑が刻まれています。 また、当時からの檀家も今に名を連ね、お寺の由緒を物語っています。 平成20年に落慶した寺社は、欄間や仏壇など以前のものを再利用しながら、200年先まで堅牢さを保つよう耐震構造が施され、 バリアフリーや椅子席を備えるなど、これからの新しいお寺のあり方を考えた建築となっています。 また改築以前の本堂は、日本で2番目に古い旧成徳小学校講堂を移築したものでした。 特に玄関は明治初期の擬洋風建造物としてたいへん貴重なもので、現在は京都市学校歴史博物館玄関として再移築保存されています。

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寺宝「十一面観音像」
彩色されたものは珍しい地蔵菩薩
28代目となる現住職の趣味によるミニチュア地蔵。100体が完成したら個展も計画されている

【本堂納骨堂】【御影石納骨堂】

納骨堂は本堂内と墓地内にあり、希望で選ぶことができます。本堂納骨堂は、本尊阿弥陀如来の下にある珍しいもので、 13回忌で骨壷から土に返すことも考えており、裏手にご位牌を安置しています。一方、墓地内の納骨堂は地下3メートルと深く、 大きな御影石で蓋されています。お参りしやすく気軽に立ち寄れるのが特徴です。